町田市医師会ホームページ

平成29年度事業計画

平成29年度事業計画

2017年4月27日 掲載


 町田市医師会は、医道の昂揚、医学医術の発達普及と公衆衛生の向上を図り、もって地域社会の福祉の増進に寄与することを目的としています。そのためには、我々は日々、研鑽を積み診療を着実に行うとともに地域の保健、医療、福祉、介護のために幅広く活動しなければなりません。


 町田市医師会は、行政と協力し地域医療のため多くの事業を行っています。これまで多くの会員が、休日当番医、学校医、予防接種、介護認定審査会などの事業に協力しています。我々は診療以外にも地域社会の一員として果たさなければならない事があります。先輩会員が、これまで地域医療に尽くされてきた事を受け継いでいくためにも、全会員が日常の診療だけでなく、多くの医師会事業に積極的に関わっていただきたいと思います。


 さて、ご存知のように日本は超高齢社会をむかえて、要介護者や認知症高齢者が増加し、また死亡者数も増加する多死社会となります。このような超高齢社会において医師会はどのような役割を果たすべきでしょうか。基本的には昨年から引き続き「地域医療構想」と「地域包括ケアシステムの構築」への取り組みを行っていきます。地域医療構想では南多摩医療圏においては回復期機能病床が少ないとされていますが、町田市では高度急性期の大部分、急性期の一部分は神奈川県の病院に依存しています。このような地域の特性にあった病床機能の分化が必要であり、町田市民病院のさらなる機能の充実や、市内の病院の機能が充分に発揮できるよう、医師会としても協力していきます。さらに「近隣大学病院等連絡協議会」を通じて近隣の大学病院等との連携をより一層深めていきます。


 また、地域包括ケアシステムの構築については、すでに行政や歯科医師会、薬剤師会をはじめ医療・介護関係者とともに「町田・安心して暮らせるまちづくりプロジェクト推進協議会」を通して積極的に取り組んでいます。このシステムの構築には「1.在宅医療の充実」、「2.介護・福祉関係者との連携」、「3.地域住民やインフォーマルサービス提供者との連携」が重要です。なかでも在宅医療を担う医療機関の充実と連携、さらに増加する自宅や施設での看取りへの対応などが喫緊の課題です。平成27年度から市町村は在宅医療・介護連携推進事業(ア~ク)への取り組みが求められています。


  (ア)地域の医療・介護資源の把握
  (イ)在宅医療・介護連携の課題と対応策の検討
  (ウ)切れ目のない在宅医療と介護の提供体制の構築推進
  (エ)医療・介護関係者の情報共有の支援
  (オ)在宅医療・介護関係者に関する相談支援
  (カ)医療・介護関係者の研修
  (キ)地域住民への普及啓発
  (ク)在宅医療・介護連携に関する関係市町村の連携


 医師会としても、今後もこれらの事業に積極的に関与し地域包括ケアシステムの構築に引き続き取り組んでいきます。


 災害時の医療救護体制には不断の準備が必要です。平成26年度には町田市地域防災計画の修正が行われ、町田市の災害拠点病院は町田市民病院と南町田病院の2箇所となり、災害拠点連携病院が10箇所となりました。また3箇所の震災時医療拠点が設定され、救護連絡所は5箇所となっています。会員が各自、地域での役割を十分に理解し行動していただけるよう、引き続き取り組んでいきます。


 町田市からの受託事業である健康診査、各種がん検診および予防接種は、市民の健康を守るために大変重要な事業です。高齢になっても可能な限り自立した生活を続けていくためには、疾病予防や介護予防が重要です。健康寿命とは“健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間”で、平均寿命と健康寿命との差は、日常生活に制限のある「不健康な期間」です。平成25年の健康寿命は男性71.19歳、女性74.21歳であり、平均寿命との差は男性9.02年、女性12.4年です。今後、疾病予防と健康増進、介護予防などによって、平均寿命と健康寿命の差を短縮できれば、個人の生活の質の低下を防ぐとともに、社会保障負担の軽減も期待できます。


 高齢者は加齢とともに運動・感覚・認知・精神等の様々な機能が低下し、特に後期高齢者においてはより顕在化してきます。そのため、これまでの生活習慣病対策を目的とした特定健康診査・特定保健指導に加えて、フレイルや認知機能、感覚機能などの様々な機能低下を早期に捉え早期に対応出来るような新たな仕組み作りが必要です。今後、様々なフレイルチェックを取り入れた検診を行政に働きかけていきます。平成25年度から胃がんリスク検診が始まりましたが、胃がんリスク検診は、その後新たな知見が得られ、平成29年度から改正が行われます。今後も受託事業の改善に取り組んでいきます。


 また、タバコ対策も重要です。平成25年には東京都医師会が禁煙宣言をしています。禁煙推進のための行動指針の中で「会員は医師としての自覚を持って、禁煙を推進し、最終的に医師および医療スタッフの喫煙率ゼロを目指す」とされています。また平成32年のオリンピック開催に向けて受動喫煙防止対策が確実に行われなければなりません。今後も町田市医師会としてタバコ対策に取り組んでいきます。


 町田市医師会休日・準夜急患こどもクリニックと休日当番医制度は長年、会員のご協力により維持されてきています。昨年度からこどもクリニックは準夜に加えて、休日の診療も行うようになりました。また市民病院小児科との連携も始まりました。今後は休日における急患センターの設置も検討していきます。


 訪問看護ステーションは、開設から現在まで多くの会員、職員に支えられてきました。訪問看護ステーションは在宅医療を支える要です。市内には多くの訪問看護ステーションがありますが、医師会立の訪問看護ステーションとしての役割を踏まえ、今後も会員をはじめ近隣の医療機関と連携し、町田市の在宅医療を支えていくよう事業を行っていきます。


 町田市医師会は、医学知識の普及のため、学術部を中心として様々な講演会を行ってきました。また各部会、各委員会が主体となり行われる講演会もあり、会員も可能な限り出席され研鑽を積んでこられたかと思います。しかしながら、我々自身の発表の場がありません。日々の日常診療で気づくこと、貴重な症例や経験など、また各種がん検診などの成果、町田市医師会としての様々な取り組み等々を発表できる場所ができると良いと思います。また、歯科医師会、薬剤師会にもご協力いただき近い将来「町田医学会」が開催され、町田の医療関係者の連携がさらに深まり、地域医療が充実することが望まれます。実現には多くの課題がありますが、引き続き総務部、学術部を中心として検討をしていきたいと思います。


 社会保障と税の一体改革のなかで、財政主導の医療改革が行われてきていますが、超高齢社会を迎える現在、地域医療を守るために医師会が果たすべき役割は大変重要です。要医療、要介護者が増加し、社会補償費が増大するなか、医療介護を担う人材の不足も懸念されています。「医政なくして医療なし」と言われますが、地域医療のためには我々が一体となって行動することが重要です。今後も厳しい医療環境が続くと思われますが、さらに地域社会のために会員の皆様とともに努力していきたいと思います。


PAGETOP
Copyright © 町田市医師会 All Rights Reserved.
Powered by WordPress & BizVektor Theme by Vektor,Inc. technology.