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平成28年度事業計画

平成28年度事業計画

2016年5月10日 掲載


 町田市医師会は、医道の昂揚、医学医術の発達普及と公衆衛生の向上を図り、もって地域社会の福祉の増進に寄与することを目的としています。そのためには、我々は日々、研鑽を積み診療を着実に行うとともに地域の保健、医療、福祉、介護のために幅広く活動しなければなりません。


 町田市医師会は、行政と協力し地域医療のため多くの事業を行っています。これまで多くの会員が、休日当番医、学校医、予防接種、介護認定審査会など多くの事業に協力しています。我々は診療以外にも地域社会の一員として果たさなければならないことがあります。先輩会員が、これまで地域医療に尽くされてきたことを受け継いでいくためにも、全会員が日常の診療だけでなく、多くの医師会事業に積極的に関わっていただきたいと思います。


 さて、ご存知のように日本は超高齢社会をむかえて、社会保障制度の維持のために、社会保障と税の一体改革が行われています。そのため医療介護総合確保推進法が成立し、「地域における効率的かつ効果的な医療提供体制の確保」と「地域包括ケアシステムの構築と費用負担の公平化」が求められています。まず効率的かつ効果的な医療提供体制の確保のため地域医療構想の策定があり、病床の医療機能分化が求められています。これは病床の機能を高度急性期機能、急性期機能、回復期機能、慢性期機能に分け、将来の需要に適した病床数を確保するためです。町田市は東京都の南多摩医療圏に属していますが、高度急性期の大部分、急性期の一部分は神奈川県の病院に依存しています。今後、町田市民病院のさらなる機能の充実や、市内の病院の機能が充分に発揮できるよう、医師会としても協力していきます。さらに「近隣大学病院等連絡協議会」を通じて近隣の大学病院等との連携をさらに深めていきます。


 また、地域包括ケアシステムの構築については、すでに行政や歯科医師会、薬剤師会をはじめ医療・介護関係者とともに「町田?安心して暮らせるまちづくりプロジェクト推進協議会」を開催し積極的に取り組んでいます。昨年の事業計画でも取り上げましたが、「1.在宅医療の充実」、「2.介護・福祉関係者との連携」、「3.地域住民やインフォーマルサービス提供者との連携」が重要です。平成27年度から市町村は在宅医療・介護連携推進事業(ア~ク)への取り組みが求められています。


  (ア)地域の医療・介護資源の把握
  (イ)在宅医療・介護連携の課題と対応策の検討
  (ウ)切れ目のない在宅医療と介護の提供体制の構築推進
  (エ)医療・介護関係者の情報共有の支援
  (オ)在宅医療・介護関係者に関する相談支援
  (カ)医療・介護関係者の研修
  (キ)地域住民への普及啓発
  (ク)在宅医療・介護連携に関する関係市町村の連携


 医師会としても、これらの事業に積極的に関与し地域包括ケアシステムの構築に引き続き取り組んでいきます。


 災害時の医療救護体制には不断の準備が必要です。平成26年度には町田市地域防災計画の修正が行われました。町田市の災害拠点病院は町田市民病院と南町田病院の2箇所となり、災害拠点連携病院が10箇所となりました。また新たに3箇所の震災時医療拠点が設定され、救護連絡所は5箇所となりました。会員が各自、地域での役割を十分に理解し行動していただけるよう取り組んでいきます。


 町田市からの受託事業である健康診査、各種がん検診および予防接種は、市民の健康を守るために大変重要な事業です。平成25年度から胃がんリスク検診が始まり、平成27年度は大腸がん検診が通年で行えるようになりました。胃がんリスク検診は、その後新たな知見が得られ、平成28年度から改正が行われます。また予防接種に関しては、高齢者インフルエンザワクチンに続いて、小児の定期予防接種も南多摩5市での相互乗り入れが、昨年度から開始となっています。今後も受託事業の改善に取り組んでいきます。


 疾病予防としてはタバコ対策も重要です。平成25年には東京都医師会が禁煙宣言をしています。禁煙推進のための行動指針の中で「会員は医師としての自覚を持って、禁煙を推進し、最終的に医師および医療スタッフの喫煙率ゼロを目指す」とされています。また平成32年のオリンピック開催に向けて受動喫煙防止対策が望まれています。今後、町田市医師会としてもタバコ対策に取り組んでいきます。


 町田市医師会準夜急患こどもクリニックと休日当番医制度は長年、会員のご協力により維持されてきています。しかし、輪番制の不便さ、地域間の格差、小児診療の問題や会員の高齢化などがあり、今後も継続していくためには改善が必要です。今年度は、こどもクリニックの休日の昼間の診療が行える予定です。さらに休日における急患センターの設置も検討していきます。


 訪問看護ステーションは、これまで開設から現在まで多くの会員、職員に支えられてきました。関係各位に感謝の意を表します。訪問看護ステーションは在宅医療を支える要です。今後も会員をはじめ近隣の医療機関と連携し、町田市の在宅医療を支えていくよう事業を行っていきます。


 町田市医師会は、医学知識の普及のため、学術部を中心として様々な講演会を行ってきました。また各部会、各委員会が主体となり行われる講演会もあり、会員も可能な限り出席され研鑽を積んでこられたかと思います。しかしながら、我々自身の発表の場がありませんでした。日々の日常診療で気づくこと、貴重な症例や経験など、また各種がん検診などの成果、町田市医師会としての様々な取り組み等々を発表できる場所ができると良いと思います。また、歯科医師会、薬剤師会にもご協力いただき近い将来「町田医学会」が開催され、町田の医療関係者の連携がさらに深まり、地域医療が充実することが望まれます。今後、学術部を中心として検討をしていきたいと思います。


 社会保障と税の一体改革のなかで、財政主導の医療改革が行われてきていますが、超高齢社会を迎える現在、地域医療を守るために医師会が果たすべき役割は大変重要です。「医政なくして医療なし」と言われますが、地域医療のためには我々が一体となって行動することが重要です。しかし国の未来を考えるとき、時には立ち止まって考えることも必要だと思います。いずれにしろ今後もさらに地域社会のために会員の皆様とともに努力していきたいと思います。


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