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こどもの便秘(主に幼児期~)

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身近な医療情報

こどもの便秘(主に幼児期~)

 便秘とは週に3回以上排便が出ない、または5日以上排便が出ない時を言います。毎日出ていても便が硬くて痛くて出しづらい、硬い便で肛門が切れて出血を伴う場合も便秘と考えます。
 子供の便秘は下記の2つの悪循環に陥りやすく、病態を理解して治療をしないとなかなか治りません。


① 腸に便がたまる ⇒ ② 大腸は水分を吸収するところなので長い間便がとどまると水分が吸収されてさらに硬くなる ⇒ ③ 痛くて出せない、我慢する ⇒ ①に戻る


A 腸に便がたまる ⇒ B 直腸に便がたまり腸が広がる ⇒ C 普段は腸が広がると便意として感じるが、便秘で腸が広がった状態が続くと便意を感じなくなる ⇒ D 便意がないので出さない ⇒ Aに戻る


 治療の基本は2つの悪循環を断ち切るために、腸の中を空にすること、浣腸や薬を使用してたまっている便を出すことが基本になります。
 そして悪循環にならないようにする治療として、
1.生活習慣の改善…規則正しい生活、きちんと3食、適度な運動など
2.トイレ習慣の改善…我慢しないで排便など、小学生に多い、トイレが恥ずかしい?
3.食事指導…水分は足りているか、食物繊維を意識して摂取
4.薬での治療…便が硬くなりやすいなら便を柔らかくする薬
          比較的柔らかいが出ない(便意を感じていない時)なら腸を刺激する薬
これらの治療を組み合わせ治療していきます。


 注意点として便秘以外に体重減少(身長が伸びない)、しつこい嘔吐・下痢・血便などの合併、腹部膨満(おなかの張り)が強い、などがある場合は単なる便秘だけではなく他の病気の可能性もあるため注意が必要です。


今回、文字数の制限があり大まかになりますが、便秘でお困りでしたらぜひ医師にご相談ください。


くまくまこどもクリニック 島村 康昇 先生

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