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眼鏡の話

 現存する最古のレンズは、紀元前700年頃のアッシリアの遺跡から発見された水晶の凸レンズで、主に太陽光を集める為に使われたもので、視力矯正の為のものではありませんでした。また、紀元前1世紀には古代ローマ帝国の皇帝ネロがエメラルドのレンズを剣闘士の戦いを観戦する為に使用した記録がありますが、これも視力矯正ではなくサングラスのような役割だったと言われています。


 時は移りガラスのレンズが使われるようになったのは、13世紀の終わりのヴェネチア共和国でガラス作りが盛んに行われるようになってからの事です。その眼鏡が日本に伝来したのは、イエズス会の宣教師フランシスコザビエルが周防の大名、大内義隆に献上したものと言われていますが、残念ながら現物は残っていません。


 室町幕府第12代将軍足利義晴所蔵の眼鏡が現存する最古とも言われています。その後多くの大名に眼鏡が献上されましたが、かの徳川家康が愛用した事は有名で、現在でも久能山東照宮博物館に所蔵されています。


 日本では明治に入ってから人々の間に広く普及していきました。現在では近視は凹レンズ、遠視は凸レンズ、乱視は円柱レンズで矯正できます。しかし、日常診療において眼鏡処方を希望で来院する患者さん全てが眼鏡を使用して視力矯正が出来るわけではありません。


 即ち白内障、加齢性黄斑変性症等の眼底疾患、緑内障による視野障害、角膜疾患による角膜の混濁などの疾患によるものは、眼鏡で視力を回復させることは出来ません。もし眼鏡屋さん等で視力が矯正できない場合には是非眼科を受診して下さい。原因を見つけて治療する事が大事ですから。


小西眼科医院 小西 隆裕 先生

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