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子どもの肥満(単純性肥満)

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子どもの肥満(単純性肥満)

 子どもの肥満について考えたことがありますか?肥満は、小児の5~10%と比較的高率にみられます。肥満には、症候性肥満と単純性肥満があります。症候性肥満は、何らかの疾患の症状としてみられる肥満です。一方、単純性肥満は、原因となる疾患がないものを言い、多くの肥満が単純性肥満です。今回考えていただきたいのは、子どもの単純性肥満です。


 では、子どもの肥満がなぜ問題なのでしょう?以前は、将来の生活習慣病を予防するために、子どもの肥満への関わりが必要と考えられていましたが、最近では、学童期に既に生活習慣病を発症する子どもも少なくないのです。生活習慣病とは、2型糖尿病、高脂血症、高血圧、脂肪肝などです。学童期に、これらの生活習慣病を発症した子どもたちは、その後長い期間をその疾患と付き合っていかなければなりません。また、経過が長くなればなるほど合併症のリスクが高まり、さらに、その合併症も若い時期から起こってくるのです。


 乳児期に太っていることを心配する必要はありませんが、3歳時の肥満は将来の肥満と関係すると言われていますので、幼児期からの関わりが大切になってきます。家族の生活習慣に大きく影響を受ける子どもの肥満は、家族の責任も大きいのです。肥満の子どもたちにとっての良い生活習慣は、すべての人にとって良い生活習慣です。子どもの肥満が心配な時は、かかりつけ医に相談するとともに、家族みんなで生活習慣を見直してみませんか。


風の子こどもクリニック 風張 眞由美 先生
(「広報まちだ」2014年6月1日号「健康メモ」より転載)

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